速さ問題(1) 追いつくパターン

中学数学

次の例題を「中学・速さ問題が苦手な子供さん向けの解き方」でご説明しました『4×4表を用いた解き方』で解いていきます。

なお『4×4表を用いた解き方』については中学数学速さ問題が苦手な子供さん向の解き方をご参照ください

後から出発した人が追いつく問題

【例題1】
弟が1500m離れた学校に向かって家を出発しました。その6分後に兄は弟を走って追いかけました弟は分速60m兄は分速80mの速さです。兄は出発してから何分後に弟に追いつくでしょうか?

STEP1 横4行・縦4列の表を書きます。
STEP2 文字x(またはxとy)と設問の数値を表に書き込んでいく
①兄が出発して弟に追いついた時間をxにします
②設問に書かれている数字を表へ書き込みます

 道のり速さ時間
 60 
 80
合計1500  

STEP3 表の縦の列に注目し方程式を立てます
①兄の時間はxですが、弟の時間はどうするか
 兄より弟は6分先に出発しているので弟の時間は兄の時間よりプラスになります
(x+6)

 道のり速さ時間
 60(x+6)
 80
合計1500  

②速さと時間が分かったので道のり=速さ×時間の公式を使い、弟、兄の道のりを埋めます。
弟は60(x+6)、兄は80xを書き込みます。

 道のり速さ時間
60(x+6)60(x+6)
80x80
合計1500  

③道のりの縦の列に着目し方程式を立てます(弟+兄=合計)
60(x+6)+80x=1500

STEP4 方程式を解いていきます
方程式を解いて答えを出します

先に出発した人が追いつかれる問題

例題1は兄が主役でしたが、例題2は弟が主役になります。
【例題2】
弟が1500m離れた学校に向かって家を出発しました。その6分後に兄は弟を走って追いかけました弟は分速60m兄は分速80mの速さです。弟が出発してから何分後に兄に追いつかれるでしょうか?

STEP1 横4行・縦4列の表を書きます。
STEP2 文字x(またはxとy)と設問の数値を表に書き込んでいく
①例題1と異なり、今度は弟が出発してから兄に追いつかれる時間をxにします
②設問に書かれている数字を表へ書き込みます

 道のり速さ時間
 60
 80 
合計1500  

STEP3 表の縦の列に注目し方程式を立てます
①弟の時間はxですが、兄の時間はどうするか。
 兄は弟より6分遅れて出発しているので兄の時間は弟の時間よりマイナスになります
(x-6)

 道のり速さ時間
 60
 80(x-6)
合計1500  

②速さと時間が分かったので道のり=速さ×時間の公式を使い、弟、兄の道のりを埋めます
弟は60x、兄は80(x-6)を書き込みます。

 道のり速さ時間
60x60
80(x-6)80(x-6)
合計1500  

③道のりの縦の列に着目し方程式を立てます(弟+兄=合計)
60x+80(x-6)=1500

STEP4 方程式を解いていきます
あとは方程式を解いて答えを出します

参考図書
岡部恒治ほか「これからの数学1」数研出版2020
岡部恒治ほか「これからの数学2」数研出版2020

次は
速さ問題(2)速さが変わるパターン
です

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